人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
98回 (2023/9)
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事前学習済み音声認識モデルを用いた笑い声検出
牛尾 貴志樋口 陽祐久原 卓藤原 晴雄加藤 博司
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会議録・要旨集 認証あり

p. 59-65

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抄録

 近年、リモート会議が広く使われるようになり、商談を代表とする音声対話の解析ソリューションが普及しつつある。例えば、商談に含まれる言語特徴の抽出や要約を通して、会話スキルを評価することが進んでいる。一方、非言語によるコミュニケーションに関しても、笑いやフィラー、咳払いなどを把握することで、相手に与えた印象や感情を推測することができる。 そこで、本研究では笑い検出を目的として、事前学習済み音声認識モデルを用いた検出モデルの提案と、笑い区間が不明瞭な弱ラベルデータに対する学習手法を提案した。 日本語会話コーパスにおいて評価した結果、従来手法と比較して高精度な検出ができることを明らかにした。また、精度に与える要因の考察を行った。

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