人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
99回 (2023/12)
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第三者のペルソナを用いたマルチモーダル対話システム
朝原 隆太朗小野関 宏己斉 志揚金子 拓正秋山 一馬上原 隆一樋口 智哉稲葉 通将
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会議録・要旨集 認証あり

p. 90-95

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抄録

本稿では対話システムライブコンペティション6のシチュエーショントラックに提出した対話システムについて紹介する.システムはユーザと歓迎会に関する相談を行うというシチュエーションにおいて,マルチモーダルな対話をすることが求められる.本システムでは応答生成およびモーション決定のためにChatGPT用いており,そのためのプロンプトを設計した.このプロンプトには対話に参加しない第三者である小林先生のペルソナを含めている.これによって歓迎会の主賓である小林先生に関して一貫性のある議論を可能にする.また,発話とともに対話行為タグを生成するようにプロンプトを設計することで,システムが状況によって適切なモーションを再生することを可能にした.さらに,ネガティブな対話行為タグが付いた発話が生成された際にフィラーを挿入することで,システムがユーザとの信念のギャップに対して妥協や苦悩していることを表現した.

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