抄録
家庭系ごみと生分解性プラスチック(PLA製)の分解特性を解明することを目的とし,高温乾式メタン共発酵法により試験を行った。バッチ実験では生分解性プラスチックの完全な分解のために7~8週間が必要とされた。この実験によって,ゴミ袋,青果袋とコップとして使われるPLAの分解率は,それぞれ,およそ37%,80%と52%であった。4発酵槽(R1,R2,R3とR4)での連続実験は,C/N比とPLAの投入量を変えて行った。負荷6.6gVS/kg-sludge・dayではR2とR3の平均PLA分解率は,それぞれ,49%と33%であった。