独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定産業技術研究支援センターで行っている農業機械の安全鑑定では,刈払機の一層の安全性確保を目指して ISO に準拠した刈刃と飛散物防護カバーの強度試験をそれぞれ導入してきた。そこで飛散物防護カバーの防護性能の確認試験として,ISO の飛散物防護試験の導入について検討を行った。その結果,刈刃の種類によっては飛散自体が発生しない場合があったため,飛散物防護カバーの寸法要件の見直しも視野に入れつつ,刈払機での通常作業時に生ずる飛散を考慮した,各種刈刃により発生する飛散物の飛散方向を把握することができる装置の開発を行った。