農業機械学会誌
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非線形解法によるガーデン・トラクタの振動計算
増田 正三竹内 竜三
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1961 年 22 巻 4 号 p. 127-130,149

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抄録
ガーデン・トラグタの走行時振動を中心に, 振動振幅を理論的解析によってもとめんとした。停止時振幅は系をタイヤ部・車体部・機関部にわかって, 緩衝系をそれぞれ与え, 3自由度非線形としてもとめた。この場合ガーデン・トラクタとして車体と機関の間の緩衝変化が少く, 振幅もほとんど変らないなどの条件を導入したまた進行振動を別にもとめ, 進行中の非線形との合成については, あらかじめ最大最小をもとめて実験値と比較した。計算値よりみたところ, 機関回転数の増大で振幅は小さくなり, 低圧タイヤの一部では最低振幅曲線の使用がよいが, 高圧タイヤおよび低圧タイヤの大部分では, 標準曲線を用いたほうがよいことがわかった。理論計算法でおこなった計算値は実際に近くて有効であった。本研究は振動面からみたガーデン・トラクタの設計計算に益するところが多いと考える。
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