抄録
回転刃型タッピング機構を有するタマネギ用定置式タッパの性能向上を目途に, リターダ装置の開発研究を実施した。リターダ装置は, タッパのスクリーン上を流下するタマネギに回転運動を与えてタッピングミスを減少させるための付属装置であり, 固定式と回転式を試作した。固定式は, タマネギの供給量を下げるとタッピングミスは相当減少したが, 実用性は認められなかった。回転式は, リターダ回転速度35~50rpm, スクリーン傾斜角1.5°~3.0°の場合, 供給量毎時5tにおいてタッピングミス球割合は2%以下という優れた性能を示し, 当初の開発目標に到達した。