農業機械学会誌
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自動索抄緒機の開発に関する研究 (第1報)
索抄緒方法について
川名 茂細川 明森嶋 博
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1977 年 38 巻 4 号 p. 545-550

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抄録
筆者らはここ数年, 製糸における索抄緒工程 (煮た繭から1本の糸口を出す工程) の自動化および高性能化を図るべく, 新しいタイプの自動索抄緒機を開発してきたが, このほど試作を完成し, ほぼ期待どおりの性能が得られたので, その全容を4報にわたって報告する。第1報では, 煮た繭からより効果的に1本の糸口を出す作業方法について報告する。第2報では, 実際の索抄緒機の設計資料として重要な「1本の糸口を出すため, 繭の表面から引き出す多数の繭糸」の長さの具体的な設定法について報告する。第3報では, これまでの基礎研究から得た成果を応用した1号機とこれを自動運転できるよう改良した2号機について, 構造および性能等を述べる。ついで実用化をめざして改良した3号機について, その性能は従来のものに比し, 全般に大きく上まわっていること, 又実際の工場においても実用に供しうること, などが認められたので, その経済的効果とともに第4報で論ずる。なお試作機の主要部は特許ならびに実用新案出願中である。
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