農業機械学会誌
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穀類の水分移動特性に関する研究 (第1報)
2槽モデルによる減率2段乾燥特性の考察
豊田 浄彦前川 孝昭山沢 新吾上田 貞夫
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1983 年 45 巻 1 号 p. 95-102

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抄録
籾の乾燥過程で見られる減率2段の乾燥特性は〓および玄米の乾燥が各々, 主体となる期間が存在するために生じると考えられている。
本研究では〓を有する籾やビール麦の減率2段の乾燥特性を説明するために, 穀粒構造を前提どし, 粒内の水分移動を模式化した水槽モデルを提案する。
具体的には, 〓と玄米を容量の異なる二つの水槽と考え, それらが抵抗の異なる管で接続された系を想定した。これを2槽モデルと名付け, その数式表現と薄い層の乾燥実験の結果より, 同モデルの有用性を確認した。
その際, 動的平衡含水率, 乾燥定数の温度依存性についても検討した。
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