1984 年 46 巻 2 号 p. 183-188
安全フレームの設計資料を得る第一段階として安全フレームをつけたトラクタの転倒試験とOECDテストコードに基づいた室内衝撃試験を行った。
室内衝撃試験の負荷量は安全率を見込んでいることもあって転倒試験でのフレームの変型量より大きい値を示したが, OECDテストコードに定めている衝撃試験方法は出力15kW程度の中形トラクタにも適用できることがわかった。また, この試験でフレームの車体への取付け方法についても若干の知見を得た。
安全フレームの設計には残留変形を許す衝撃荷重を受ける構造物としての強度解析が必要なことを知った。