抄録
急傾斜地用トラクタに関する基礎的研究として, 一輪モデルを使用し, ゴム車輪の傾斜路面上における横滑り挙動に関する実験を行ってきたが, タイヤ走行状態による摩擦特性の違いから再現性のよくない結果が一部得られた。
タイヤ供試前処置方法について検討し実験方法の確立を目的として本実験を進めた。さらにSEM (走査型電子顕微鏡), 表面粗さ計を使用しタイヤ表面について予備走行との関連を明らかにした。
また, タイヤ姿勢角によるタイヤ特性について摩擦特性試験を行うとともに, 接地圧力・接地圧分布・接地面形状の三次元グラフィック表示等を自動的に測定できるシステムを開発し, タイヤ姿勢角によるタイヤ特性の関連について検討した。
