1985 年 47 巻 3 号 p. 329-335
本研究は, ビート糖製糖工場 (以下ビート工場と略す) からの排出物を用いて, ベルツビル方式によるコンポスト化の可能性およびそれによる殺菌効果を明らかにするために実施された。実験に供試された排出物は, ビート遊離土 (パイラー土)・脱水余剰汚泥およびC. S. F. であり, 打砕麦稈は膨軟化材料・炭素源として加えられた。
通風発酵期間は, 23日間, 後熟期間は43日間であった。通風パイル中心部は, 3~7日で60℃以上に昇温し, 最高温度は81.9℃に到達した。通風発酵期間・後熟期間中に有機物は十分分解され, コンポスト処理による排出土砂に対する殺菌効果も十分満足いくものであった。