1989 年 51 巻 1 号 p. 79-87
極微細気泡は, 食品の感覚機能の改善や水中の溶存酸素量を急増させるのに有用である。本研究は極微細気泡のこのような有用性に着目し, 種々な液体中に極微細気泡を発生させる新しい技術を開発する目的で行ったものである。そのため, ガスノズルの主要寸法や液体噴流速度などエゼクタ式ガスノズルの最適設計標準値を決定するために多数の実験を行った。その結果, 試作したエゼクタ式ガスノズルによって直径10~200μmの極微細気泡を, 水, サラダ油, 卵溶液, 溶融チョコレートなどの各種液体中に安定・連続的かつ高能率で発生できることを確認した。