1989 年 51 巻 3 号 p. 49-55
駆動ディスクハロー型プラウ (4連畑用平面耕型) について耕うん特性を定量的に把握するため走行速度に伴う所要動力および比仕事の変化を調べた。その結果ロータリー耕うんと比較し, トラクタ走行速度の増加に伴うトルク増加が比較的小さいため比仕事すなわち単位体積土壌当りの所要耕うんエネルギが小さくてすむことを示した。また耕うんディスクに作用する側方力の測定を行い走行速度との関係を明らかにした。さらに耕うん装置後部の尾輪に作用する土壌からの水平方向反力の測定を行なった結果, 尾輪反力は走行速度に伴って増加し, その値は尾輪の設定角度によっても差異があることが判った。さらにこの尾輪反力はディスクに働く側方力を打ち消す上で有効であることを定量的に確認することができた。