平板状タイン (爪) による土の破壊現象が観察され, これらの特性は土の種類, 土の含水比およびタインの寸法によって変わることを見出した。粘土と砂における観察から, 土の破壊機構は5種のはっきりと異なったタイプに分類することができた。すなわち, 完全崩壊 (Collapse), 亀裂破壊 (Fracture), チップ形成 (Chip-forming), 塑性流動 (Plastic Flow) および摩擦性流動 (Frictional Flow) の5種類である。この内, 完全崩壊と亀裂破壊は周期的な現象であり, それに対応して発生するタインへの抵抗力も, 正確に測定すると, 完全に周期的であった。他の3つの破壊現象は全て定常であり, 対応する力もまた定常であった。上の全ての場合において, 破壊機構は受動土圧理論によって示されているものとは似ていないし, また受動土圧理論では農業機械のタインにかかる抵抗力を正しく予測することはできないことが明らかにされた。