1990 年 52 巻 2 号 p. 43-48
農産物品質の非破壊検査システムの人工知能化と標準化をはかるために, 農産物を不規則な力で加振し, その動的挙動から植物体のモデルをパラメータ表示することを試みた。
農産物の動的モデルとして, 自己回帰移動平均 (ARMA) モデルを仮定し, そのパラメータ (予測係数) をカルマンフィルタを利用した逐次最小2乗法で推定した。
自己回帰モデルよりも少ないパラメータで動的挙動が記述できることが判明し, またモデルパラメータを用いて判別分析を実施した結果, 貯蔵中の品質判定の可能性が見出せた。