従来の普通コンバインのストローウォーカに代おる新しい選別方法として, 吹上気流によるわら・穀粒の選別法を考案した。本報では, 第1報の基礎実験の結果に基づいてプロトタイプ実験装置を開発して, その実用性について検討した。開発したプロトタイプ実験装置は, わら・穀粒の混合物をスクリーンコンベヤにのせ, 気流で選別しながら, わらを機外に排出するという連続作業が可能な選別装置である。長さ1.3mの選別区間を持つ本装置は, コンベヤ速度0.7m/sで, コンベヤの単位面積当たりわら供給量が2.25kg/m2の場合, 穀粒選別率が90%に達し, 十分な実用性を有した。