1996 年 58 巻 4 号 p. 29-34
精白米の加工を考える上で重要となる吸着等温線式について研究を行った。吸着等温線式のひとつである Chen-Clayton 式は飽和湿度に対応する平衡含水率が無限大となり, 高湿度での実用性は低い。そこで, 本研究では飽和含水率の導入により Chen-Clayton 式を基礎とした飽和湿度でも発散しない改良式の開発を行った。これを測定データに当てはめ精白米の吸湿特性を整理した。また, この式から精白米に含まれる水分の蒸発潜熱を計算した。さらに, 精白米の吸水状態について研究を行ったので報告する。