従来の熱風乾燥法にコロナ放電を組入れた乾燥システムにより, 放電に伴うイオン風のシイタケ乾燥促進効果を調べた。温・湿度一定下で, ファンの送風量と放電の印加電圧を変えた結果, イオン風処理区の乾燥速度は対照区の1.4~1.6倍となり, 乾燥時間の短縮が可能であった。イオン風処理区ではシイタケの収縮率が減少する傾向が見られ, イオン風処理によりシイタケの品質向上の可能性が示唆された。処理区のシイタケのヒダは対照区よりわずかに褐変した。イオン風処理による乾燥促進効果は印加電圧の増加とともに増大し, 送風量の増加とともに減少した。イオン風速は印加電圧の一次関数であった。