赤色系リンゴを対象に前報で問題になった逆光下の果実抽出手法, 及び果実と周囲の枝葉と背景の領域分割法を開発した。果実, 枝葉, 空・反射シートのRGB信号特性を解析した結果をもとに, 色差信号G-Yに加え, RGB信号比R/G, B/R, B/Gを併用する領域分割法を考案した。天候や時刻の異なる照射状態の画像を対象に適用を試みた結果, 順光あるいは逆光にかかわらず, 果実のほとんどの描画率が目標の80%に達した。葉と空・反射シートの識別も描画率80%以上となることが多かった。しかし, 枝と葉等との区別はまだ不十分であった。