1999 年 61 巻 6 号 p. 43-49
イチゴ形状の判別のための特徴量について検討した。まず, 筆者らの現在までの研究成果と経験にもとづいて, 12個の特徴量を提案した。そして, それらの特徴量の統計的な分布がどのようになっているのかを調べた。また, 特徴量を一つ用いることで判別が可能なのか, それとも, 複数の特徴量を必要とするのかを検討した。その結果, A・B等級に関する各特徴量の統計的な分布は, 等級間で異なるものと, 等級間の差がないものとがあった。等級間の分布に差がある特徴量については, 品種ごとに異なっていた。また, 判別には一つの特徴量のみを用いるのではなく, 複数の特徴量を組み合わせて用いる必要があると考えた。