ディーゼル噴射ノズルから噴射される噴霧液滴の大小は, 機関性能に影響を及ぼす。一方, ディーゼル機関の噴射ノズルとしてピントルタイプのほか, スロットルタイプやホールタイプがディーゼル機関の燃焼室の形態に合わせて使用されている。そこで, 代替燃料として検討している植物油を供試して各種噴射ノズルによる噴射圧力と噴霧粒径の関係を実測した。
その結果, 全て供試ノズルの各噴射圧力において, 平均噴霧粒径は高動粘度になるにつれて大きくなるが, 動粘度20~40mm2/sから漸増傾向となる曲線で整理できた。また, 噴射圧力を高くすると平均噴霧粒径は小さくなるが, スロットルノズルでは14MPa, 2種のホールノズルでは20MPaが噴霧微粒化の限界値と考えられた。