飼料用トウモロコシの収穫調製作業を省力化するために開発した細断型ロールベーラとベールラッパの試作1号機について, 実用化を図る上での問題点を整理し, ベール形状の安定化や定置作業への適用化, 密封時間の短縮化等を図った試作2号機を開発した。その実用性を検証するため, 作業条件が異なる全国10箇所の試験地において実証試験を行った結果, 試作2号機は安定した性能を発揮し, 枕地処理等の現行作業方法への適応性も高く, 省力的で高品質なサイレージ調製が可能であった。また, トウモロコシ以外の飼料作物にも適用可能であるなど, 実用性が高いことが検証され, 平成16年春に市販化するに至った。