農業機械学会誌
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培土と施肥を中心とした長ネギの省力・高品質化技術 (第2報)
施肥同時溝切り機による省力化
片平 光彦村上 章進藤 勇人林 浩之武田 悟加賀屋 博行田村 保男
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2006 年 68 巻 2 号 p. 94-99

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抄録

本報は, 長ネギの省力・低コスト栽培を実現するため施肥同時溝切り機の開発とそれを基幹とした作業法を提案し, 黒ボク土と砂質土の生産地で開発機の性能と長ネギの生育・収量を調査した。開発した施肥同時溝切り機は, 長さ736mmのはつ土板によって移植に適した植溝を成形し, 本体に組み込んだ施肥オープナで深さ1cm, 植溝の中心から4cmの位置に条施肥できた。開発機利用時の植溝切りと施肥の作業能率は, 黒ボク土ほ場で慣行の10倍, 砂質土ほ場で13倍となり, 負担面積を慣行の3.8~5.3倍に増加できた。同機を基幹とした作業法での長ネギの収量は, 黒ボク土ほ場で慣行と同等であり, 砂質土ほ場で追肥を1回加えることによって慣行と同程度になった。

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