東南アジアの開発途上国等におけるポストハーベストでは, 不適切な処理のために大量の穀物ロスに繋がっているものと思われる。前報では, 日本で通常に使用されるゴムロール式籾すり機について, 籾の乾燥条件が脱ぷ特性に与える影響について述べた。インペラ式籾すり機はゴムロール式に比べて脱ぷ率が安定し, メンテナンスが比較的容易である。そこで, 種々の乾燥および脱ぷ条件における玄米の品質を測定し, インペラ式籾すり機を導入することの是非を検討した。その結果, 脱ぷ率が安定していること, エネルギー効率が高いこと等の理由により当方式は開発途上国にとって有効であると判断された。