人工臓器
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人工膵臓―グルコースセンサー用膜の改良―
池田 章一郎沢田 雄治箕野 公規石田 睦伊藤 要市川 健次湯川 孝雄市橋 秀仁近藤 達平
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1982 年 11 巻 6 号 p. 992-995

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抄録

人工膵臓用のグルコースセンサーの応答特性及び寿命を改良するために, 新たな方法で二, 三のグルコース制限透過膜及び固定化酵素膜を調製し, センサーを構成しin vitro試験で以下の結論を得た. i) センサーの濃度応答の直線性はグルコース制限透過膜の特性と固定化酵素膜の活性に大いに依存する. ii) 制限透過膜としてのアセチルセルロース膜は調製条件により任意に透過能を制御できる点等, 良好な性質を備えている. iii) AMF CUNO社製ナイロンフィルターを担体に用いた固定化酵素膜は高活性であり, アセチルセルロース膜と組合わせて, 応答特性の良好な長寿命のセンサーを構成できる.

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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