人工膵臓用のグルコースセンサーの応答特性及び寿命を改良するために, 新たな方法で二, 三のグルコース制限透過膜及び固定化酵素膜を調製し, センサーを構成しin vitro試験で以下の結論を得た. i) センサーの濃度応答の直線性はグルコース制限透過膜の特性と固定化酵素膜の活性に大いに依存する. ii) 制限透過膜としてのアセチルセルロース膜は調製条件により任意に透過能を制御できる点等, 良好な性質を備えている. iii) AMF CUNO社製ナイロンフィルターを担体に用いた固定化酵素膜は高活性であり, アセチルセルロース膜と組合わせて, 応答特性の良好な長寿命のセンサーを構成できる.