人工臓器
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各種膜型血漿分離器の検討
金子 岩和阿岸 鉄三蓮尾 良博葛西 浩美樋口 雅人島田 浩通江良 和雄太田 和夫
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1983 年 12 巻 1 号 p. 125-128

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抄録

膜を用いた血漿分離交換療法は, 広く臨床的におこなわれてきている。膜型血漿分離器は, 様々の材質が用いられ中空糸型, 積層型(円盤型)が開発されている。
これらの膜型血漿分離器は仕様が異なり, 血漿分離能, 溶質透過能に差があると考えられる。それぞれの血漿分離器のS. C. (Sieving Coefficient)は, 大分子量物質でも0.9以上という値を示した。
5種類の血漿分離器の濾過分離率(Filtration Rate: FR)は, 平均で26.5±28ml/hr・mmHgから1202±25ml/hr・mmHgと高い値を示した。すなわち, 我々が施行している1回あたり3lから4lの血漿交換に対して十分な性能を有していることが確認できた。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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