人工臓器
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IABPとECMOを用いた補助循環
松田 昌三岡田 昌義山本 信一郎太田 稔明大薮 久則栗栖 茂志田 力司尾 和紀橘 史朗中村 和夫鶴田 宏明後藤 武小川 恭一
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1983 年 12 巻 1 号 p. 362-366

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抄録

開心術後に重篤な心原性ショックに陥り, IABPによっても体外循環離脱不能となった7例にVAバイパスの目的でECMOを併用した。ECMO実施時間は1時間から最長165時間にわたったが, 3例のECMO離脱例が得られ, 内1例の長期生存例を得た。
このような体外循環離脱不能例に対し, IABPにECMOを併用することは臨床上簡便, 容易であり, しかも体血流の酸素加に加え圧補助と流量補助が同時に行なえ, 右心, 左心の両心に対し長期にわたる強力な補助が可能となることから推奨されるべき手段と考えられたが, ECMO実施中の血小板減少, FDP上昇, 感染等から今後検討されるべき問題点も少なくないと思われた。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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