人工臓器
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留置用doulble-lumen透析catheterの開発とその問題点
稲垣 豊露木 幹人山本 富男杉山 敏池田 隆笠原 正孝
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1983 年 12 巻 2 号 p. 517-521

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抄録
double-lumen構造のflexibleな留置用透析catheterの開発を行った。限られた外径のcatheterに2つのlumenを作り, 双方を体外循環のA側およびV側として使用するためにはA側の断面積はV側のそれより大きく, かつA側の壁の肉厚はV側のそれより厚くすることが必要であった。最大血流量300ml/min以上得られ, かつ200ml/minの血流の時のV圧が100mmHg以下という条件を目標にし, silicone rubberで試作をくりかえした結果, 外径12Fのcatheterでこの条件を満すflexible doublelumen catheterが完成した。A側の内側にteflon管を入れたのでSeldinger methodで上大静脈または下大静脈へ挿入可能となりtemporary blood accessとして有用なcatheterであると思われた。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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