人工臓器
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Protein Aカラムを用いた体外血漿灌流により生じたラット肝癌組織の壊死
金井 弘一中島 猛行磯田 治夫志知 泉早田 謙一酒井 直人小松 勝利外山 雅子賀古 真鳥居 正男清田 隆夫林 紘
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1983 年 12 巻 3 号 p. 828-830

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抄録

担癌生体血中の免疫抑制物質を除去する目的で, プロテインA(PA)カラムを組み込んだ体外血漿灌流システムを作成し肝癌ラット血液の免疫吸着を行なった. 血漿灌流24時間後PAカラム群では対照群(セファロースカラム)に比して肝癌組織の壊死が明らかに高度であった. 腫瘍組織への単核細胞浸潤もPA群において著明であった. 腫瘍組織内へのIgG沈着も認められ, PA群に強い傾向がみられたがC3の沈着は認められなかった. 灌流によりPAカラムに吸着された蛋白はIgGのみで, 補体をはじめ他の血漿蛋白の吸着はみられなかった. セファロースカラムへの血漿蛋白吸着も認められなかった. 体外血漿灌流による副作用は出現しなかった.

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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