人工臓器
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弁機構を有さない二種類の拍動流ポンプの実験的検討
西内 素荻野 均福山 守岡本 交二薗 潤岡田 行功宮本 覚秦 紘立道 清庄村 東洋
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1984 年 13 巻 1 号 p. 479-482

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抄録
弁機構を持たない特徴ある二種類の拍動流ポンプ(AVCO社製pulsatile bypass pump, Sarns社製7400型ポンプ)の検討を循環系機械モデルを用いて行った。流量波型は両型とも通常の負荷範囲内では変化せず, そのピーク値は灌流量4l/minのとき300mmHg駆動PBPもS-7400型ポンプも150ml/sec以上の良好な値を得た。しかし, PBPは高駆動圧(450mmHg)を用いた場合, 高灌流圧(100mmHg)で逆流を無視できなくなった。S-7400型ポンプはSD比を任意に選択するうえでポンプヘッド部にさらに大きな口径(12mm以上)のチューブを必要とした。これらの点に注意を払えば, 臨床上, 満足しうる拍動流ポンプであると思われた。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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