抄録
DFPP用2nd filterの製膜技術には限界があり, シャープなcut offを持つfilterの開発はきわめて難しい。そのため現行DFPPではアルブミンが不必要に濃縮除去されたり, あるいは逆に目標除去物質の濃縮が不十分な場合も少くない。そこで本研究では目標除去物質の濃縮を増加させるとともに, アルブミンとの分離効率を上昇させるような改良DFPPシステムを考えた。装置内濃度分布モデルによる理論的性能評価, Dextran水溶液実験, 臨床を通じてこれらのシステムの特性について検討を行った。その結果, 廃液一部再循環および代用血漿入口供給法では目標除去物質の濃縮比をそれほど落さずに, アルブミンの損失を軽減できることが明らかとなった。とくに前者1l置換臨床例で, 約20gのアルブミン漏出防止が可能であった。また濾液一部再循環および2本直列連結法ではアルブミンを濃縮させることなく, 目標除去物質の濃縮を著しく向上させることが可能となった。