第20回人工臓器学会にて提出されたダイアライザー性能評価基準に従い, 各社ダイアライザーの性能を評価した。また, この結果がin vivoへ適用可能かどうかを知るため, in vivoにて同様の性能評価を行い, 比較検討した。その結果, 生食溶液と牛血液溶液とにおける尿素・クレアチニンのクリアランスCLは, どのホローファイバー型ダイアライザーでも一致した。すなわち, 水溶液にてCLを実測すれば牛血液にて測定する必要はない。つぎに, この水溶液での結果がin vivoと一致するかどうかを見るため, in vivoでの結果と比較した。in vivoのCLはin vitroほど大きくないが,in vitroからin vivoでのCLを予想することが十分可能であり, in vitroでの性能評価は大変意義深いものと思われた。また, 限外炉過率UFRについても, in vitroとin vivoで高い正の相関がみられ, CLと同様in vitroの値がin vivoにて大変参考になることが判明した。