抄録
我々は尿毒症成分特に尿素(U)吸着除去にイオン交換樹脂の使用を試みて来た. イオン交換樹脂処理において問題となるpHバランス, カチオンバランスの補正が解決されなければならない. 強酸性カチォン交換樹脂Amberlite 200C(H), (Na)と弱酸性カチオン交換樹脂Amberlite 50(Ca), (Mg), (K)の種々の割合の混床に血清50mlを添加し樹脂処理前後の血清pH, Na, K, Ca, Mgの変化を検討した. その結果, pH, K, Ca, Mgは200C(H)-0.3ml, 50(K)0.18ml, 50(Ca)0.75ml, 50(Mg)0.21mlの混床でバランスが保たれた. Naについては200C(Na)が5ml混床された時約16%が補正されなかったのでさらに検討する予定である. またNa, K, Ca, Mgの定量値をイオンクロマト, イオン雷極, 比色, 原子吸光の各法で比較した. イオンクロマト法は血清イオンの遊離型と結合型の分別と総量イオンの定量に適していた.