抄録
私達は, 携帯型人工膵島を開発, 糖尿病患者の血糖制御に成功した。その際, ブドウ糖センサーと制御操作部間との連続部より発生する電気的ノイズを低減させることは, 計測の信頼性を高めうると考えられた。この目的のため, センサー出力を無線伝送するテレメトリー血糖連続測定装置を開発した。その送信器は50×40×20mm大, 55g重で電波到達距離は室内で20mであった。このシステムを用い血糖連続測定を行ったところ, 患者の日常労作時のノイズは軽微であり, 日中および夜間にわたる良好な血糖計測を得た。以上の結果より, テレメトリー血糖計測システムは, 携帯型人工膵島の血糖測定部としてのみならず, 血糖自己測定にも有用と考えられた。