人工臓器
Online ISSN : 1883-6097
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体外循環中の血漿遊離ヘモグロビン除去法
―至適操作条件および臨床使用について―
前田 英明長谷川 隆光宮本 晃北村 信三荻原 秀男進藤 正二陸川 秀智塩野 元美新野 成隆一和多 雅雄鈴木 克行瀬在 幸安中西 光鈴木 実
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1986 年 15 巻 2 号 p. 1097-1100

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抄録
我々は以前よりP-Fを応用し, F-Hbの除去法の実験を重ねてきた。今回体外循環回路血よりF-Hbを除去するにあたりP-Fの至適条件をもとめるべく基礎実験を行い流量200ml/min吸引圧100mmHg時F-Hb除去能が最も効率が良くかつ臨床応用に際し安全性が高い事を確認した。臨床応用はASD2例に行いP-Fを吸引回路内に装着し, 循環動態には影響を与えない事が判明し, 弁疾患2例でF-Hbの除去を行い非常に効率良く除去可能であった。今後長時間体外循環例における腎不全予防の面からも積極的に応用すべく方法であると考えられた。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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