人工臓器
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呼吸応答ペースメーカー(BIO rate RDP-3)植込み時のインピーダンス測定装置の試作
三枝 直紀小坂 真一浅野 哲雄鈴木 敏克松山 謙池下 正敏田中 茂夫庄司 佑
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1987 年 16 巻 1 号 p. 393-395

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抄録
呼吸応答ペースメーカー(BIO rate RDP-3)は補助電極とペースメーカー本体間の呼吸によるインピーダンスの変化を感知する方式であるが、この変化は非常に小さく、術中に測定することが困難である。今回我々はこの小さな変化を測定し、より確実かっ安全な手術ができる様に新しい装置を試作した。
このペースメーカーは定電流パルスを発信し、呼吸による2点間のインピーダンスの変化に比例した変調をうける。実際に検出すべき信号レベルは非常に小さく、直流増幅器のみで測定するのは困難である。そこでピークボールド回路を採用し概ね1000倍改善した信号波形を得ることができた。
本装置は術中にインピーダンスを計測し補助電極、本体などの埋込みが適切かどうかの判定ができる。この様に本ペースメーカー植込み時にペーシングあるいはセンシング閾値を計測するのと同様に呼吸インピーダンスの変化も測定することが望ましい。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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