FLUCTUATION OF PLATELET COUNT AFTER CARDIOPULMONARY BYPASS

EFFECTS OF INTRAAORTIC BALLOON PUMPING AND VENTRICULAR ASSIST DEVICE

抄録

開心術71例を対象に術前術後の血小板数(PLT)の推移を中心に、GPB時間、人工心肺の種類、患者の年齢、栄養状態、術中術後出血量、術後合併症等の諸因子との関係について分析し、体外循環(GPB)、IABP, 及び補助心臓(VAD)の血小板数に及ぼす影響について検討した。補助循環非使用群はGPB時間に関係なく、PLTが同一の経過で、術後減少し、2-3 PODに術前値の34%の最小値をとった後は増加し、7-8 PODに術前値に回復、14 PODには+175%と極値を示した後、徐々に術前値へ戻った。IABP及びVAD使用群では、3 PODまで同様の減少をみたが、装置離脱時まで増加せず、離脱後は非使用群の回復曲線と同じ経過が見られた。そのほか、術後血小板減少症はLOS, MOF, DIG, 敗血症、低栄養、深部静脈血栓症、及び大量輸血の関与も示唆された。また、IABPのバルーン、VADの膜の走査電顕による検討も加えた。