人工臓器
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染色法を用いた透析膜構造の検討
千葉 浩竹澤 真吾酒井 清孝
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1987 年 16 巻 2 号 p. 711-714

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抄録

市販の中空糸膜の性能や構造を調べることは、より優れた膜を作る上で非常に重要である。膜の構造を決定する因子の一つである平均孔半径は、Stevensonらの考案した放射性同位元素(RI)でラベルした溶質を用いる方法で行ってきた。すなわちRIでラベルした溶質を透過物質として、溶質透過係数及び濾過係数を実測し、細孔理論より平均孔半径を求めている。しかし溶質の膜内拡散係数を実測して、その値より平均孔半径を求めた報告はない。そこで、膜内拡散係数を実測するために染色理論を用いて中空糸膜内の染料の拡散係数を実測した。またその値より、細孔理論を用いて平均孔半径を算出した。その結果再生セルロースへの染料の拡散はFickの第二法則に従うことが分かった。また、平均孔半径は、RI法による結果とほぼ同じ値が得られた。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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