人工臓器
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骨格筋による心機能補助に関する研究
―画像解析を用いた組織学的検討―
磯田 晋近藤 治郎井元 清隆梶原 博一田村 功鈴木 伸一山崎 一也矢野 善己松本 昭彦
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1990 年 19 巻 1 号 p. 231-234

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抄録

骨格筋を用いた心機能補助における骨格筋の耐疲労性獲得を目的として, 低頻度の電気的トレーニングを施行し, 骨格筋における変化を画像解析を用いて組織学的に検討した。家兎の右坐骨神経に刺激電極をおき, 低頻度連続電気刺激を平均15.3日間施行したのち右下腿筋群を実験群とし, 対側を対照群とした。重量測定, 腓腹筋のATPase染色を施行し, 日本アビオニクス社製高速粒度分布計測装置を用いて筋線維組成及び形状に関して2次元的解析を施行した。
10Hz, 2週間の電気的コンディショニングは, 骨格筋の筋線維組成を変化させた。すなわち筋重量の減少, 耐疲労線維の増加, 線維の断面積の縮少, 及び筋線維の円形化がみられた。これは, 好気的代謝の増加を示唆し, 骨格筋移植を用いた心機能補助に際して, 耐疲労性の獲得における電気的コンディショニングの有効性が示された。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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