人工臓器
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諸種の進行性癌や実質臓器癌に使用する徐放性多剤併用抗腫瘍カプセルに関する研究
山田 明夫山田 則子桜井 靖久岡野 光夫嘉悦 勲吉田 勝
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1990 年 19 巻 3 号 p. 1247-1251

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抄録

今回侵襲を少くする方法でウサギの肝臓の一葉に局所的に肝臓癌を作製し、その肝臓癌に上記のカプセルを移植した。移植カプセルの分析ではMMCのカプセルの断面写真では表面に近い薬物から順に放出しており、5-Fuの電顕写真では断面全体に細かいPoreが観察され、薬物はほとんど放出された。
5-Fuの単剤移植では癌組織の方へ壊死が広がり、全体に凝固壊死を形成している。MMC単剤移植では長期に持続的に薬物放出が見られ、凝固壊死と核破壊が共存している。三剤併用力プセルでは核破壊→凝固壊死→融解壊死のような特徴的な壊死形成を示している。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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