人工臓器
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中小動脈手術における接着剤の意義(360症例の検討)
安斉 徹男坂内 五郎長谷川 紳治
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1973 年 2 巻 1 号 p. 47-49

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抄録
1) 中小動脈の縫・吻合においては, 血管内膜が接合する程度に縫合し, 接着剤を薄く均等に塗布することにより, 出血や狭窄を来たすことなく, 完全且容易に血流再開し得る.
2) 動脈硬化のある場合の接着剤の意義は, 正常動脈手術の際よりも, さらに大である.
3) 動脈管開存症根治手術としての結紮法の補助手段である接着剤の塗布は, 結紮糸弛緩防止と, 殺菌効果の2点において, 期待し得るものである.
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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