人工臓器
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安全なバルーン法の検討と心原性ショックに対するタンデム型バルーン法の臨床応用
丁 栄市富野 哲夫黒沢 博身金 中根三浦 勇金 万有三浦 茂壁井 信之八代 健輔一色 節也椎塚 保栗田 義和
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1973 年 2 巻 6 号 p. 362-372

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抄録
バルーン法を安全に行なうために, 耐久力のあるバルーンカテの開発, 安定駆動条件, 臨床応用における検討を行なった. その結果, 一層安全かつ耐久性を有するタンデム型バルーンを開発し, これを用いて再発急性硬塞に合併した心原性ショック例に11時間の臨床応用を行なった. 完全房室ブロックはパンピングと共に洞調律に回復し, 血行動態も安定した. その後double vein graftingを行なったが術後15時間目に低拍出量となり救命しえなかった.
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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