抄録
短時間一過性心筋虚血からの回復過程に与える左心補助人工心臓(LVAD)の影響を評価するために、成山羊を用いた虚血モデルにおいて左心バイパスの急性実験を行なった。一過性心筋虚血モデルは左前下行枝を3~7分間の各時間で閉塞した後再灌流して作成した。LVADは、サック型人工心臓(TH-7B)を使用し、counter pulsation modeで駆動した。われわれの開発した循環動態推定監視システムを用い、P-V curveおよびEmaxを求め回復過程を評価した。その結果、LVAD駆動下では非駆動下に比べ回復時間の有意の短縮が認められた。従って、短時間の一過性心筋虚血に対するLVADの有効性が示唆された。