人工臓器
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国産IABP用バルーン145例の使用経験からみた安全性の検討
勝間 田敬弘吉岡 行雄根本 慎太郎小柳 俊哉西田 博中野 清治遠藤 真弘橋本 明政小柳 仁鈴木 進
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1992 年 21 巻 2 号 p. 409-411

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抄録
日本人の体格に適合すべく当教室で開発したIABP用大動脈内バルーン(東海メディカルプロダクツ社製: TMPと略す)の安全性、使用バルーンサイズと体格に関する臨床的検討を、Datascope社製バルーン(DSと略す)を対照として行った。バルーン総数はTMP: 145本、DS: 109本で、総作動時間は、TMP: 10793時間(1本平均74時間、最長672時間)、DS: 8668時間(1本平均81時間、最長430時間)であった。胸腹部大動脈主要分枝の塞栓例は両群とも臨床的には認められなかった。
挿入後24時間以内のバルーン破裂はTMP: 0例、DS: 1例、24時間以後ではTMP: 0例、DS: 5例であり有意差(χ2=6.03, p<0.025)を認めた。挿入側下肢の阻血症状は、TMPを用いた2例で認めたが、動脈硬化症を合併しており、うち1例は両側の閉塞性動脈硬化症を合併していた。TMPバルーンの安全性が確認された。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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