人工臓器
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経大動脈的拍動流型左心補助循環装置 (Heart Ranger) の臨床応用のための安全性, 有効性の検討
今西 薫井街 宏阿部 裕輔鎮西 恒雄望月 修一磯山 隆斉藤 逸朗小野 峻哉河野 明正土肥 俊之吉戸 浩末田 泰二郎松浦 雄一郎
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2000 年 29 巻 2 号 p. 337-344

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抄録

今回我々は経大動脈的左心補助循環装置 (Heart Ranger;H-Ra) を臨床応用するために, in vitro, in vivoで種々の検討を行った。H-Raの設計の主な特長は1) 血液ポンプは空気駆動型 (Diaphragm Type) とし外形は円盤型とし, カニューレの外径を7, 9, 11, 13mmと4種類設計した。カニューレに金属製のスパイラルを埋没させ強度を増加させた.模擬循環回路による最大流量の測定ではIABPの駆動装置で3.1l/min, 人工心臓の駆動装置 (AISINCORAT) を使用した場合3.7l/minであった。成ヤギを使用した補助効果の検討ではH-Ra補助により種々の血行動態で強力な補助効果を認めた。補助率 (心拍出量に対するポンプ流量の比) は41~69%であった。慢性動物実験でも13日間2.0l/rnin以上の安定した補助流量を維持した。H-Raは有効性, 安全性の点で臨床的に使用可能と考えられた。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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