人工臓器
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組織工学における人工細胞外マトリックス設計
感温性ヒアルロン酸の合成と構造化
大屋 章二中山 泰秀松田 武久
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2000 年 29 巻 2 号 p. 446-451

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抄録

イニファタ・リビングラジカル重合法を用いたN-イソプロピルアクリルアミド (NIPAM) のグラフト重合により感温性ヒアルロン酸を合成した。グラフト鎖導入量はピアル'ロン酸1ユニットあたり0.4, 3.1, 7.5%に制御し, 鎖長は約5千, 1.1万, 4.6万, 8.4万に制御した。PNIPAM化ヒアルロン酸の曇り点はPNIPAMの鎖長, 導入率に関わらず約34℃であった。PNIPAM鎖の長鎖長化, および高導入率化により平衡光透過率は低下した。PNIPAM化ヒアルロン酸は, その膜上で血管内皮細胞の接着が大幅に抑制されたことより, 細胞非接着マトリックスであった。加温により生成したPNIPAM化ヒアルロン酸ゲルの構造を走査型電子顕微鏡で観察すると, 未処理のヒアルロン酸ゲルに比べ, 少しランダムな繊維状であった。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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