2025 年 11 巻 1 号 p. 49-55
本研究の目的は,肩外旋筋への運動負荷後に実施される冷却刺激および圧迫刺激が肩内旋可動域に及ぼす影響を明らかにすることとした.健常な大学生45名を対象に,運動後20分および24時間後の肩内旋可動域の変化を測定した.被験者は無作為に3群(冷却群,圧迫群,対照群)に割り付けられた.対照群では有意な変化はなかった.一方,冷却群では両時点で肩内旋可動域が有意に減少し,圧迫群では両時点で有意に増加した.結果から,冷却刺激は運動後の内旋可動域を減少させ,圧迫刺激は増大させる可能性が示唆された.ただし個体によって経時的な変化の傾向にばらつきが見られたため,現場での応用に際しては個別の反応を考慮する必要がある.