日本アスレティックトレーニング学会誌
Online ISSN : 2433-572X
Print ISSN : 2432-6623
事例報告
現場において重症熱中症との判断が困難であった大学アメリカンフットボール選手の1例
岸本 恵一神田 かなえ日下 昌浩大槻 伸吾大久保 衞前田 正登柳田 泰義
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2017 年 3 巻 1 号 p. 67-70

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抄録

アメリカンフットボール競技の現場で重症度判定が適切でなかった熱中症の症例を経験した.主訴は全身性筋痙攣であり,当初は意識清明であるとの評価から軽症な熱中症を疑ったが,採血結果から重症熱中症(III度熱中症/熱射病)と診断された.スポーツ現場で利用可能な重症度判定指標は限られるため,暑熱環境下での体調不良は重症熱中症の可能性を疑い,可及的早期に病院を受診することが望ましい.

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© 2019 一般社団法人 日本アスレティックトレーニング学会
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