2023 年 9 巻 1 号 p. 11-18
中学生男子サッカー選手19名を対象とし,20 cm高台からフォースプレートに飛び降りる片脚ドロップ着地テストを実施した.鉛直床反力の最大値,同出現時間,loading rate,足圧中心軌跡長を導出し,利き脚と非利き脚を比較した.さらに,非対称性の指標としてsymmetry angleを算出した.非利き脚は利き脚に比べて鉛直床反力の最大値およびloading rateが有意に高く,床反力の出現時間は有意に短かった.また,symmetry angleについてloading rateが全ての変数の中で最も大きかった.こうした高い下肢スティッフネスは,非利き脚の膝関節におけるメカニカルストレスになる可能性が示唆された.