日本細菌学雑誌
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平成26年黒屋奨学賞受賞論文
ペニシリン低感受性B群連鎖球菌(Group B Streptococci with Reduced Penicillin Susceptibility, PRGBS)に関する一連の研究
木村 幸司
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2014 年 69 巻 4 号 p. 547-555

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抄録

Group B Streptococcus(GBS, Streptococcus agalactiae)は, 新生児に敗血症, 髄膜炎を引き起こすことが知られている。また, 高齢者や糖尿病患者などに侵襲的な感染症を引き起こすことも知られている。GBS は, 他のβ溶血レンサ球菌と同様, ペニシリンが医療現場に導入された1940 年代以来60 年あまり, すべての臨床分離株がペニシリンを含むβラクタム系薬に感性であると考えられてきた。そのため, GBS 感染症の予防, 治療の第一選択薬は, ペニシリンを含むβラクタム系薬である。我々は, 国内で1995–2005 年に臨床分離されたペニシリン低感受性B 群連鎖球菌(Group B streptococci with reduced penicillin susceptibility, PRGBS)を解析し, その存在を確定させた。我々は, さらにPRGBS に関する一連の研究を推進し, 現在では, 米国Centers for disease control and prevention(CDC)が新生児GBS 感染症予防のガイドラインの中で, 我々の論文を引用し, PRGBS について注意を促している。

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© 2014 日本細菌学会
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